フェアトレードがつくる多様な世界
フェアトレード+エコロジー
世界では最も収入の少ない人たちが、自然に一番近いところで暮らしています。そういった人たちの生活は森に支えられており、燃料となる枝や家畜のえさを集めたり、歯ブラシや薬となる植物を活用したりして暮らしています。村の子どもの健康に野生のマンゴのビタミンが欠かせない地域もあるでしょう。木は土壌を安定させ、水を保ち、洪水や浸食を防いでいます。
しかし、森は資源の搾取に対して脆弱です。市場経済において森は木材の供給源であり、家畜の飼育や建物の建設、セメント用の石灰岩の発掘のために伐採されることもあります。政府や多国籍企業、そして地域の土地所有者でさえ、森林の経済的、社会的、環境上の価値を無視して、短期的な経済利益を何より優先しています。このような経済システムが、私たちの家庭や生活、そして未来を脅かしています。
メキシコ、チアパスの先住民、フィリピンのオロンガポの漁師たち、バングラデシュのマイメンシンの森に暮らす人びと、すべてが同様の脅威に直面してきました − 何世代も使ってきた土地を奪う政府や経済システム。しかし彼らのコミュニティはまだ幸運でした。フェアトレード団体がその森に暮らす人たちの声を伝えたからです。それぞれの地域で、そして世界的に、彼らの権利についてキャンペーンを行い、コーヒーや手工芸品など彼らの作るものを購入し、支えているからです。
街も環境にとっては必要なのかもしれません。意図的に残された森がそこに住む生き物を脅威から守るからです。街で暮らす私たちは、フェアトレードや有機農業、地方の小規模産業を応援することで地方のコミュニティを支援することもできます。そこでの自然や人びとの暮らしを守ることにもつながります。

バングラデシュ、ビリシリのガロ族の女性